2009.02.28 金木クラフト
一昨日書き込んだ“組木の雛人形”の続き

地元の“青森ひば”を加工した“組木”を作っているのが“金木クラフト”で、金木の特産品としても取り扱われています。
金木クラフト玄関1_400
組木は通常販売されているものでも数が豊富で、組木の他に、コースター、はがき等さまざまな手作りひば工芸品を販売しています。
金木クラフト店舗2_400
以前は“ひばの曲げわっぱ”が金木を代表する特産品であったのですが、後継者も育たず、現在は全く無くなっています。県内でもその技術を継承している人は藤崎にひとりだけ居られるようですが。

金木クラフトの本業は“金木木材”という名の製材業で、広い敷地内に大きな作業場があり、森林鉄道が活躍していた頃、路線の大規模な貯木場から自社のトロッコ線路が引かれていたそうです。この地の林業が盛んだったことを感じさせる立派な工場が残されていますが、現在は建物の一部が時々稼動しているだけのようです。
金木クラフト工場3_400
“金木クラフト”では、おじいちゃんが糸ノコで“かたどり”まで行い、おばあちゃんが磨きと絵付けの仕上げを行なう工程だそうで、息子さんは商品の配達などで家業を手伝っているのですが、学習塾の講師で忙しいようで、この技を担う思いは無いそうで少しさみしさを感じます。
後継者が育たないとこの技術も失ってしまうこととなり、かつてこの地を支えた産業が忘れられてしまうこととなります。

複雑な組木の機関車は“津軽森林鉄道”をイメージしたのでしょうか。
金木クラフト機関車1_400

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