先日1万人を達成した“地吹雪体験ツアー”。久しぶりに参加です。
今日は“地吹雪体験ツアー”も特別な日です。
台湾からの観光客ら150人の参加と、県立美術館関係の写真撮影会が連動したイベントとなって、報道関係の多さも驚きでした。
さすが周さん、報道機関をはじめ関係する方々ごとに事前に入念な説明を欠かしません。
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木造高校陸上部40名が出迎え、台湾からの観光客バス2台が到着です。
歓迎の言葉は、事前練習で国名を間違えるハプニング。とてもいいネタでしたよ。
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芦野公園が予定でしたが、雪不足のため急遽大東ヶ丘へ変更となり、ヤマセでしたがちょうど横からの雪が吹雪いていい感じです。
木造高校の陸上部の生徒が観光客に“カジキ”の着用を教え、花火の合図で一斉に歩き出します。
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随所でのハプニングには和んでしまいます。
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集合写真の光景です。歩き馴れていないのでなかなか集合できず大騒ぎ。
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今回のこの企画、小田桐先生が“言い出しっぺ”だったようです。たまたま温泉での周さんとの会話から、生徒にカンジキを体験させたいと持ち上がってこんないい企画となったようです。
日ごろ陸上競技で、足、靴には気を配っているのですから、少し昔の人がどんな履物で生活していたのかを体験するだけでも意義あることでしょう。まして外国からの観光客と接する機会もつくれた訳です。
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終了後の食事会もにぎやかに終え、無事本日の“地吹雪体験ツアー”は終了です。
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夕方のニュース番組が楽しみです。
青森市での研修会で講師の先生とたまたま向き合い昼食。研修とはまったく関係の無い五所川原市の思い出を聞きました。

池田氏は“東日流外三郡誌(つがるそとさんぐんし)”のことで何度も五所川原市飯詰に“和田喜八郎”を訪ねたそうです。
私は“東日流外三郡誌(つがるそとさんぐんし)”も、その作者の“和田喜八郎”も全く知らなかったので、しばらくひたすら顔を見つめ聞いていたのですが、どうも面白い話のような気がして都度質問してどうにか事件?のあらすじがみえて来ました。先住民の名が“ツボケ族”とは面白いです。“ツボケ”とは津軽弁で“馬鹿者”などの悪口で、どうしようも無い奴を「ツボケこのー。」と言いますから。
和田宅_640
簡単に言うと“和田氏に騙された”話のようですが、
和田氏が江戸時代に書かれた古文書を発見したとして行政に提供して、行政が“村史”として刊行、内容をめぐって大論争、しかしその発見された江戸時代の古文書が、自らが書いた偽書であったというふざけた話のようです。そのような最近(10年ほど前の話だそうです。)に日本の歴史が変わるような偽書で世間が大騒ぎすることが驚きです。とんでもない話しだと思いながらも、教育委員会まで賛同して、書物を斡旋したり、観光の材料にしようと動いたらしいのです。また、市浦でも安東氏との関わりで“市浦村史(資料編)”として刊行したというのですから。
結局、数年の騒ぎで偽書であるとされたようですが、当時はマスコミまで巻き込み、政治家まで動き、盗用されたとして裁判にまで及んだということでした。

池田氏は、和田氏が自らの履歴を陸軍中野学校に在籍していたということで、当時現職の自衛官というつながりから、在籍していないことを聞き、同期生みんなで写した写真を取り寄せ、「この中で知っている人はいるか?」とまで問い詰めたことがあるそうです。ひとりも知っている人を答えなかったそうです。
ただ、あれだけの知識を得て書くことが出来るなら、あれを小説として書いたならば素晴らしい作品をつくり讃えられただろうと感心はしていました。誰かがあの続きを書いたら面白いとも言っていましたが。体格は大きくないが話しっぷりは迫力があり、安倍晋太郎と並んで写った写真を見せてくれたそうです。

ただ、当初から地元飯詰では誰も関心なかったようです。また、1999年に和田氏が亡くなった後、親族の方がその騒ぎを謝罪したようで、論争はまだ続いているようです。

池田氏から「是非読んでみて」と3回勧める言葉を頂きましたので、もちろん読んでみましょう。
かなぎ元気倶楽部と金木商工会は“太宰ミュージアム”創設の準備に入っています。太宰ミュージアム2_500
“太宰ミュージアム”といっても何なのかピンときませんが、金木地域全体をテーマパークとして、特徴あるもの全てを材料に、体験、滞在型観光をブランド化する事業だそうです。
そのための説明会が同じ内容で3回予定されているようです。
各機関の役割みたいなものや、事業の概略は既につくられているようで、もちろん参加する人たちの積極的な姿勢なくしては成り立たない事業と思われますが、農家も含め地域の方はこの時期だからこそビジネスチャンスと捉えて耳を傾けても良いのかも知れません。
私もひばの工芸品には興味がありますので、何らかの形で関わっておくの良いのかなと思いますが。
2009.01.28 通りの物語
金木町区域では観光用に案内マップは作られていますが、散策することを勧めている割には誘導表示が不親切に感じます。
そんなことからか、斜陽館を中心とした各通りに名称が付けられ、その表示と金木駅前、国道分岐点など要所に施設案内表示が設置されました。この設備を総称して“通りの物語”と言うそうです。
通り案内1_400

今回名付けられた通りの名称は、斜陽館の前が“斜陽館通り”
その通りから津軽鉄道金木駅へ向かう2本の通り、北側の金木庁舎前を“荒馬(あらま)通り”、南の通りを“メロス坂通り”とし、西へ抜ける2本の通り、雲祥寺前を“太宰通り”、金木川に沿うような“仁太坊通り”は、仁太坊が岩木川沿いの神原から三味線を弾きに歩き通った道になります。また八幡様の“八幡宮参道”も名付けられています。
これによって、今まで地元以外の人に説明が面倒だった案内が、この通りの名称を使うことで伝えやすくなるでしょう。

マップの準備がまだなようなので、各通りの位置の“即席マップ”はこのようになります。参考にどうぞ。
通りマップ1_550
2009.01.27 地吹雪会席
金木は今日も“地吹雪体験ツアー”で賑わっております。
今日で参加者“1万人”達成したようです。22年間の地道な努力での達成、本当にお疲れ様です。角田周さんは“5万人”を次の目標に掲げておりました。

物産館“はな”では、“地吹雪会席”“地吹雪ラーメン”の旬メニューがテレビ取材を受けておりました。
地吹雪ラーメン1_400
この時期、“はな”に登場するのが。店主花田さんが考案した“地吹雪会席”と“地吹雪ラーメン”です。
地吹雪会席1_400 地吹雪ラーメン_400
“地吹雪会席”は地吹雪をイメージしたヒューヒューと噴出するミニ鍋に、お刺身はミニかまくらに納め演出。素材も旬の産物を使い、色合いとあわせて季節を感じます。
台湾からのお客さんが味わいの感想を上手な日本語で「おいしいデス」とにっこり。
地吹雪会席2_400 
地吹雪ラーメンは、吹き上がる吹雪のどんぶりから、地場産の長芋のとろろが現れ、そこからから引き上げるちぢれ麺はとろろ芋が絶妙に絡み、煮干だしがマッチする絶妙のラーメンです。季節と曜日限定ですので立ち寄る機会があったら是非。


マディニーの“はな”に昼到着したのは40名ほどの台湾人団体客。角田周さんが出迎えます。
地吹雪台湾_400
食事の後、しばらく時間をつぶして“地吹雪体験”となるそうです。

“地吹雪体験ツアーは”1988年にスタートして今年が22年目、いろいろプログラムを変えながら、もてなしの心をくずさず地道な活動で、明日(今日になります)記念の1万人達成する予定だそうです。
10年ほど前ですが加工品のPRでツアーに参加、周さんにはずいぶんとお世話になっております。観光カリスマとして活躍されていますが、とても面倒見が良く身近に感じる優しい方なのです。
周さん、「体調よくないよ」と言いながらも全くそんな姿に感じられません。

この土曜日の31日10時から芦野公園にて“地吹雪撮影会”があり、台湾人など150人程が角巻き姿で参加のようです。これもまた楽しみな企画なので参加しようかと思います。
2009.01.26 一転、雪
記録的な少雪で生活が便利だと誉めていたら、やっぱり天気は誉められないようです。

作朝早くの積雪は除雪の対応が間に合わず、悪路となって道路からのはみ出し事故が見られました。記録的にはそれ程の降雪ではありませんが、観測地は6時間ほどで3倍の積雪となりました。
グラフもピョンと跳ね上がっています。
積雪深1..25_640
なお、1日の積雪は44cmが記録なようです。

除雪隊も、深夜に待機が解除され、早朝に一転急遽呼び出されたという大忙しの様で苦笑いしていました。今朝寄ったガソリンスタンドの除雪請負い業者も「やんべに、あさまおぎでみだ。(よく朝目が覚めたものだ。)」とホッとしていたようです。
2009.01.25 小島一郎展
県立美術館の小島一郎 展へ。
小島展1_400
先日書き込みましたが“小島一郎”を私は知らなかったので、芸術家的な容姿を想像していたのですが、それが、とても美しい方でした。撮影に出掛ける姿の写真は、映画の“小島一郎役”といってもよいほどで、撮る人というより撮られる方でも充分間に合いそうな美青年で、津軽の荒々しい雪原や、力強く生きる人々を写す作品とはイメージ違いです。

10年に満たない短い写真家活動の中で残された作品ということで、シンプルな写真展をイメージして行きましたが、さすがに構成はもちろん展示量の豊富さと、写真の迫力に見応えを感じます。一通りまわって2時間を越していました。

幾つか印象深い作品がありましたが、吹雪の中の角巻き女性の後姿の作品は風景の他写真の美しさも感じ、“厳しい寒さに耐える馬”なんかは、強烈な印象です。

すべて私が生まれる前の作品なのですが、似た風景は現在でも見かけるものも多く、古い写真というのではなく、今も残されてある“津軽の風土”を見るようです。
特に稲垣から十三にかけての写真では、当時の地方格差であったろう光景が、今なおも残されているここ“奥津軽”に動揺してしまいました。
報道写真ではないのですが、どうも地元の私にはリアル的な刺激が残ってしまいます。

タイトルに添えられた“写真界のミレー”、これは、唯一の写真集 『津軽』 のあとがき“私の撮影行”で、日暮れまで仕事をする農夫の写真を、「ミレーの晩鐘をほうふつする」と本人が書いてあることから、本人には強い意識があったようです。

この時期に、是非一見価値ありです。
小島展2_400
五所川原特産の“赤?いりんご”を使った商品はずいぶん多くなったようです。
エルムのドーム側にある自然菓子“あるる”。
“あるる”はフランスのアルルという地方名だそうです。
ここの店の“もちもちシュー”はすごい人気のようですが、今日いただいたのがお土産におすすめできる“赤?いりんごのブッセです。
赤?いりんごケーキ1_400
りんごの香りが印象深いです。
2009.01.23 暖冬
平年だと、今頃は吹雪で不便を感じることが多い時期なのですが、今年は異常なほど穏やかというか暖かな日が多いです。
今日の五所川原観測地での気温は正午に9.1度となり、1977年からの統計だと、1月で3番目に暖かい日となったようです。
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平年との積雪の比較は、
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今日の積雪も10cm程で、除雪の無い農道でも車で走れました。
地球環境の保護から最近は資源の有効利用の関心が随分と高まっています。
車のバッテリーもまた例外なく、部品の相当部分が利用されずに廃棄されていることと、新品バッテリーの価格も上がったことから、リサイクルバッテリーの需要が増えているようです。

性能も以前のリサイクルバッテリーとは違うらしいので、私も試しで買ってみました。
エコバッテリー3_400
寒冷地での使用は如何なものか。
マディニーで販売されている写真カード、
現在、県立美術館で企画展が開かれている“小島一郎”の写真です。
小島一郎_400
ポスターに使われている写真は、地吹雪体験ツアーを想わせます。
小島一郎2_400

小島一郎という写真家を私は知りませんでしたが、“地吹雪体験ツアー”と小島一郎の写真展と連動した撮影会が予定されているそうで話題になっています。
角巻きを着た女性たちの作品を題材にに、角巻き姿の女性百人を集め金木地区の街中や水田地帯などで撮影会を開くという企画が着々と準備されているそうです。
今朝の朝刊から、ここでも木造高校陸上部頑張っています。
地吹雪ツアー木高_800

県立美術館で企画展のタイトルは、
“小島一郎 -北を撮る- 戦後の青森が生んだ写真界の 「ミレー」 ”

「小島一郎ってどんな人」 と問われたら、「ミレーの絵のような写真を撮る人」としましょう。
この絵だと“あー”と思うでしょうか。
小島一郎3_400
ミレー:落ち穂拾い
ミレー_400_160