6月19日、太宰治生誕日朗読会です。

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もちろん、太宰新座敷が会場で、
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今回9回目、朗読ももちろん原きよさんです。
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ガラス越し、背中の原さんです。

今年の朗読作品は、
走れメロス”と“富嶽百景”“
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太宰さんの執筆の部屋にも朗読は届いていましたよ。
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原さんは今年走れメロスマラソンに初参加、
そして今年の朗読作品に“走れメロス”を選んだわけです。

原さんは走りの途中で何を考え何を思い走ったのか、
今日の朗読で表現されるかもしれないという期待もあります。
だって、メロスは“太陽の10倍速く”、“黒い風のように”、“疾風の如く”ですから、
走る人の気持ちもそれとは遠くないでしょう。

メロスが怒涛のように全力で走るシーンは、原さんが一歩ずつ頑張って走った姿に重なります。

走れメロスは友情と約束を守るために走ったのですが、
今回の朗読の中で現れた印象的なこと、
最後の登場人物“ひとりの少女”の部分ですね。
“緋色のマントをメロスに渡す。このときメロスは全裸体であった” いとうところですね。
ここで、メロスのすべてが認められるわけですが、
何だか走れメロスマラソンのゴール会場と、メロスがたどり着いた刑場と重なりますね。
何だろ・・・・・、頑張りを認められたというか、達成したというか・・・・、
認められることも大切だというか、関わった人との関係による変化というか・・・・、

今日の朗読はカット無しでした。
そして、全体がとてもきれいな小説に感じました。
原さんはメロスの走りのシーンをスローにしたと言っていましたが、
とにかくこの作品のリズムの良さがものすごく伝わっています。
自分で読んでいたら感じませんでしょう。
走れメロスってこんなの明るい小説なんだと再確認、素晴らしい朗読でした。


そして、もうひと作品も代表作“富嶽百景”
今年湯布院に再建された太宰の住んだ下宿“碧雲荘”のエピソードも話されました。
縁のあるいいお話ですよ。

今年の朗読会は、事実との関わりのある奥の深い朗読会となりました。
素晴らしい朗読会でした。
原さんと白川さんに感謝ですね。


そして、今日夕方の岩木山です。
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