2010.06.20 奇跡の朗読会
昨日6月19日は太宰の誕生日、芦野公園では恒例の生誕祭が行なわれました。といっても私は親子遠足でしたので、午後4時過ぎに文学碑へ。
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そして太宰新座敷で行なわれる朗読会“太宰治・母なる津軽?メロスと故郷”へ 。
昨年、原きよさんの朗読がとてもよかったので今年も是非と思いの参加。今年は30人限定で新座敷の洋間が会場です。洋間を会場にしてのは訳ありでしたね。
主催の白川さんがいう“縁があっての奇跡の朗読会”は、生誕101年を記念する内容の朗読会でした。
朗読会32_600

第一部“走っけろメロス”は走れメロスの津軽語訳。津軽弁訳ではなく津軽語訳だそうです。
私は既に本を読んでいましたし、CDも通勤の車でしばらく聞いていたこともあって、訳した本人の鎌田紳爾さんの生の朗読とあっての楽しみがありました。
オペラ仕込みの鎌田さんの声はよくとおります。津軽語に訳していますが原作がそのまま伝わり、ストーリーも舞台を見ている様に伝わってきます。津軽弁が分かるからかも知れませんが、県外からの方に配慮した字幕も親切です。

第二部は、原さんの“故郷”。
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病床の母に会うために妻美智子さんと園子さんと共に帰郷した時のことを書いた小説で、5人の母がいるといわれる太宰の実母を書いた唯一の小説であり、舞台となった新座敷で太宰の心に触れるように作品を聴けました。それも原さんの朗読ですから。

三鷹と津軽で活動している二人のコラボはとてもすばらしい“朗読会”でしたね。
白川さんが“縁”を盛んに話されていましたが、鎌田さんも原さんもその縁を大切にする人柄を感じる方です。
また、新座敷建築の際の貴重なお話や品も見せていただき皆さん感激していましたね。

このところ白川さんもお話がとても上手になっていますよ。
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