10月10日公開、青森でも11月上旬から上映されている太宰原作の“パンドラの匣”を観に。私は原作は未読ですが、太宰の作品の中では“一番ポップな青春小説”と紹介されています。
“ヴィヨンの妻”ほど話題にもなっていないし、限られた映画館で限られた時間でないと観れないのが少し残念です。
パンドラ17_512

青森市のシネマディクトは小さい映画館で、お客は私ぐらいの年代の女性と年配の女性、私の3人だけでした。

死に向かいながらも“新しい男”を目標に明るく生きる少年の青春模様を、淡々とした展開で描いています。入り込めるととてもすばらしい物語だと感じます。ナレーション、音楽もとても印象的です。

この作品の主張をしっかりと理解するために、場内の電気が付くまで席を立たないで最後まで観ることです。最後のナレーションでの蔓が答える“希望”が作品の閉めにふさわしい言葉です。
年配の女性が終わり掛けたので席を立って場外に出てしまったのが私はすごく残念でした。

強いインパクトは感じませんが、太宰作品を感じるすばらしい青春映画でした。
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