2015.08.16 外ヶ浜歩き2
竜飛岬へ。
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小説“津軽”では太宰は蟹田泊の翌日、
蟹田からはバスで今別に向かいます。

“津軽”から引用すれば、
「はじめは蟹田から船でまつすぐに竜飛まで行き、帰りは徒歩とバスといふ計画であつたのだが、その日は朝から東風が強く、荒天といつていいくらゐの天候で、乗つて行く筈の定期船は欠航になつてしまつたので、予定をかへて、バスで出発する事にしたのである。バスは案外、空すいてゐて、二人とも楽に腰かける事が出来た。外ヶ浜街道を一時間ほど北上したら、次第に風も弱くなり、青空も見えて来て、このぶんならば定期船も出るのではなからうかと思はれた。とにかく、今別のMさんのお家へ立寄り、船が出るやうだつたら、お酒をもらつてすぐ今別の港から船に乗らうといふ事にした。
私たちのバスはお昼頃、Mさんのゐる今別に着いた。」

蟹田から竜飛へ向かうルートは山手に入りますが、
当時は海沿い松前街道を平舘経由で今別に向かったかと思います。

今日は今別の役場から出発、
今別本覚寺は、小説“津軽”ではリヤカーの行商から買った鯛を新聞紙に包む場面ですね。
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そして、三厩義経寺、
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義経寺からの眺め、
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三厩の厩石は義経伝説の由来石、
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太宰がくぐったかも知れない、
国道でも古いトンネルが2箇所残っています。
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太宰碑に到着、
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太宰治とN君が一泊した宿“旧奥谷旅館”が龍飛岬観光案内所です。
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太宰の泊まった部屋は、当時の様子を再現、
当時の女将さんの写真も見れます。
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床の間ももちろん太宰でした。
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贅沢にも、
案内所の方にすすめられ、遅い朝食は、
漁港ならではの“本マグロ丼”
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少し訳ありでしたのでラッキーな・・・。

そして、
バスの時間もあったので竜飛を満喫となり、
厳しいと言われましたが、遊歩道へ、
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崩れによる通行止めですが、普通に岩場を歩く感じです。

灯台の辺りを見上げる位置、
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灯台駐車場からケビンパークまでは、遊歩道も通れます。
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権現方面への眺めが絶景でした。
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そして、もちろん灯台まで。
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一服の小蛸煮は、頭に鶉の卵が入っています。
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これまた美味し。

津軽海峡冬景色の碑からの灯台。
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ここは相変わらず人気です。

青函トンネル記念館、
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と、たっぷり満喫の竜飛で、
帰りの行政のバスは、
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今別管内に入ると今別の役所のバスに乗り継ぎ出来る便利さです。

GPSの結果
歩行距離 23.3km
歩行時間 4:21となっています。
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太宰を意識しながら歩いた外ヶ浜歩き、
以前から歩きたいコースのひとつでしたから、
無事終えてとても満足なウオークとなりました。


そして、今朝岩木山は望めませんでした。


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