2014.02.07 入門太宰治
太宰文学碑の横にある沿碑である顕彰碑は、小野正文さんの文面で直筆だということは先日書き込みました。
文学碑沿碑_600
太宰文学碑が建立されたのは、昭和40年5月ですが、
それ以前、金木町長だった花田一氏が、地元に太宰治の碑建立を実現したいと働きかけ、
当時の副知事と、そして小野正文さんが相談役となったそうです。

兄文治は自分が青森県知事のうちは碑は建てられないと断わり通し、長い間実現しなかったそうですが、兄文治が国会議員となってからやっと実現、除幕式で心こもった挨拶を兄文治がしたそうです。
小野さんもどけだけうれしかったことか。

“入門太宰治”は、その通り太宰の入門書で、
入門太宰治 (1)_600
太宰文学碑が建てられた翌41年に発行されています。
入門太宰治 (2)_600
太宰の生い立ちから人間像、そして作品から読める太宰のメッセージなど、太宰の入門手引きです。

“走れメロス”についても、
太宰の数多い作品の中でもきわだって美しく、健康な光に輝いている珠玉のような短編とし、メロスとセリヌンティウスの友情に王様が仲間にしてほしいという場面に、「人間がその社会をなりたたせている連帯性の基礎が人間信頼にあるという人類永遠のテーマをうたいあげたことにある」としています。
“人間失格”についても上手く導いてくれます。
さすが小野正文氏。


そして、今朝岩木山は望めませんでした。


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