2013.02.14 柿の木
久しぶりに以前の職場へ行くことに。

太宰も食べたであろう柿の木は健在でしたね。
柿の木6_500

太宰の作品の中に柿が出てくる小説もありますね。
“夏の中に、秋がこっそり隠れて、もはや来ているのであるが、人は、炎熱にだまされて、それを見破ることが出来ぬ。耳を澄まして注意をしていると、夏になると同時に、虫が鳴いているのだし、庭に気をくばって見ていると、桔梗(ききょう)の花も、夏になるとすぐ咲いているのを発見するし、トンボだって、もともと夏の虫なんだし、柿も夏のうちにちゃんと実を結んでいるのだ。”
といったように、秋という季節に使ったり、

人間失格では、
“机の上の柿をむいて、そのひときれをアネサに手渡してやりました。・・・・・
・・・・すると、アネサは、しゃくり上げながらその柿を食べ自分は、女があんなに急に泣き出したりした場合、何か甘いものを手渡してやると、それを食べて機嫌を直すという事だけは、幼い時から、自分の経験に依って知っていました。”
と、女性を落ち着かせるために差し出す甘いものが柿であったり、

太宰の中での柿、そこにはこの柿の木の思い出が関わっているのかも知れませんね。


そして、今朝の岩木山です。
岩木山2-14_500
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