2012.11.13 金小校歌
金木管内の小学校の統合計画進行の中、校歌の存続が気になります。
中学校統合の折は一旦閉校の経緯もあって、校名は変わりませんでしたが校歌が新しくなりました。
統合となった金木南中学校の卒業生でもある吉幾三さんが作ってくれたもので、新しい歴史を刻むにはそれも嬉しいことです。

さて、金木小学校の統合はどうなるのか、中学校統合とは大きく理由が異なります。
計画の26年度では他の2校は複式学級を抱える問題があります。

これまで、蒔田小学校、川倉小学校と統合した際も、校歌はそのまま引き継がれた訳です。
長い歴史の中で引き継がれてきたものを無くすることは、学校の伝統が欠けてしまうような気もします。
私は、金木小学校の卒業生ではありませんが、すばらしい先輩方を持つ学校の校歌を変えてしまうのは避けるべきだと思います。

校歌のメロディは全く分かりませんが、作詞の小野正文さんは太宰の友人であり、太宰を語るうえでは欠くことが出来ない方です。中学校の校歌の詞も小野さんのものでしたが統合とともに無くなりました。
小学校の校歌は残って欲しいし、詞の一番は太宰が描写した岩木山が思い浮かんできます。そして二番には“微笑”という言葉が使われています。

金木小学校は、明治8年創立、校歌は確認できませんが昭和30年頃かと思います。統合となる3校のうち2校が小野さんの作詞ですね。

たとえ、もし、どんなにすばらしい校歌が出来たとしても、これまで引き継がれた伝統と金木の地に縁ある方々のためにもこの校歌は残し引き継がれるべきです。
蒔田小学校の卒業生であり、統合とともに校歌が無くなったとは感じない私がそう思います。

校歌_500
金木小学校
作詞 小野 正文
一、ゆるぎなき 岩木高嶺を
  あおぎむる 芦野の原は
  花ばなの 咲きつぐところ
  清らなる 風も緑も
  めぐまれし この学び舎よ
二、われらみな 瞳あかるく
  文をよみ 学びにはげむ
  思わずや 小さきつぼみの
  つぶらなる 果となるを
  友よいざ わがふるさとに
  いつの日も 微笑わすれず
  幸多き 明日をまねかん

自分の子供たちが通う学校ゆえにそう思う訳ではないはずです。
誕生ケーキをながめて少し思いました。


今日は雨で、岩木山は望めませんでした。
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