2014.11.07 歩行の美と力
奈良岡良二の著書“歩行の美と力”昭和43年に発行です。
古本屋から何とか購入。
歩行の美と力 (1)_600
奈良岡さんは、ベルリンオリンピックの競歩日本代表選手であり、
日本競歩界初のオリンピック選手だそうです。
“歩行の美と力”を発行したときは大湊高校の校長を務めていたとのこと。
歩行の美と力 (3)_600
当時、日本で“歩け歩け運動”が持ち上がり、ウオーキング行事が広まっていた時期の著書ですから、なおさら興味を感じてしまいます。
現在目安とされている「一日一万歩」は、奈良岡さんがこのころから提唱していたことでも感じますから。

歩き方のきれいな人には、美しさを感じます。
日本人の歩き方は貧弱で、アジア民族の中においても最も姿勢の悪い部類とのこと。
姿勢から始まり、正しい歩行とは、
・上体をまっすぐ
・膝を伸ばす
・体重をかかとからつま先に移す
・足先を前方に向ける
・腕を前方に振る
の5つだそうです。
でもこれらは連鎖することで、私だったら膝を伸ばすことを心がけれは良いとも思います。
つま先が少し外を向いても膝が伸びれば範囲内で安定しますし。

そして、正歩から競歩とつながり、競歩の姿は正しい歩き方の姿で、学校体育での教育的価値が高いものだとして、具体的な基礎練習についても書いています。
閉めには、正歩の生活化について、姿勢のしつけは家庭だけではなく学校で取り組む問題と閉めていますが、その後学校でどのように取り組んだのかは丁度私の年代が受けた教育となるわけですが私には良くわからない。
ただ、複式の小さな学校で小学生だったので、家庭的な環境で学んだとすれば、その後競歩選手としての基礎を作っていただいたこととなりますが。

私が生まれた直後に書かれた著書ですが、今、ウオーキングに関わっていることからの感想で、奈良岡さん凄しです。


そして、今朝の岩木山です。
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