県近代文学館の“太宰治生誕100年特別展”へ。
前投稿の美術館の企画展と共同開催になっています。
こちらも美術館同様閉館が午後6時なので仕事を終えてからちょこっとと、いかないのが残念。
太宰 特別展5_512
広島から来たという50代程の女性と、年配の夫婦、それに仕事関係での案内といった感じの4人組など結構居りました。

太宰が青森中学、弘前高校時代に使ったノートに書かれた落書き、修身、英語、化学とあり、よく残されていたものだと感心します。
落書きノートは県立美術館の展示と重なる部分もありますが、併せて見ることを薦めます。こちらは入場料が無料なのが親切ですから。

初公開という太宰が経済的に苦しんでいた様子を知ることが出来る手紙もあります。
太宰だって、いつも必死に生きていたんです。

美知子さんは“回想の太宰治”の中で、遺品の中で“愛用の品”と呼べるのは、太宰本人が夜店で買った灰皿と、もともと美智子さんの物だったアメリカ製の万年筆の2つだと書いています。
万年筆はいつからか太宰が使うようになり、昭和14年頃から最期までその万年筆1本で執筆したそうで、美知子さんから近代文学館へ寄贈され“青森県近代文学の名品”となっています。
必需品だけ身の辺りに置く簡素に暮らす太宰の数少ない愛用の品であり、先日かなぎ元気倶楽部が開催した“かなぎ検定”で出題されたそうです。