一昨日の続きです。

芦野公園の歴史を詳細に知ることは出来ませんが、年毎の整備により昭和33年に県立公園の指定を受け、昭和40年に太宰文学碑が建てられると多くの太宰ファンが訪れるようになり観光資源としての整備もすすめられてきたようです。

公園内の溜池は、藤枝溜池とか芦野湖とか呼ばれていますが、金木川からの地下パイプを水源として、農家の生活と深く関わり、かんがい用水、内水面漁業権(公園内に展示施設があったが今は閉鎖)、採草権、サルケ採掘権などが重なり合う貴重なため池です。
金木新田開発で農業用水確保のため今から300年ほど前に造られたもので、特に溜池西側にある水門は幾難ものり越えての今日の姿であるようです。
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水門付近や公園内にその歴史を伝える記念碑が幾つか建立されています。
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改修工事は昭和30年代まで続けられていますし、小田川土地改良区がちょうど今も大規模な工事にとりかかっています。

又、溜池の周辺では遺跡が点在してあり、縄文時代の土器や石器が豊富に掘り出されているようです。歩こう会でお世話になっている方の老人ホーム増設の際にも発見され、工事がストップしたというハプニングもつい2,3年前にあったそうです。
溜池南岸斎場裏辺り“金木砂礫層”では、昭和28年発掘調査し約20万年前の前期旧石器とされ注目となったらしいのですが、その後に偽石器とされた過去もあるようです。
ただ、馬禿山の相野山遺跡は、旧石器時代の貴重なものだそうです。