太宰治が玉川上水に入水したといわれる場所ははっきりとしないようですが、らしいとされる場所に金木町から送った“玉鹿石(ぎょっかせき)”が置かれてるそうです。遺族への配慮により何も刻まれていない無銘の碑とのこと。
“みたか太宰の会”が、1992年発足記念に行政に“ゆかりの場所へ記念碑設置”の意見書を提出、4年後に実現したそうです。

金木町産の玉鹿石は津軽錦石の中でも優れ石で、深緑の地に黄色の縞模様、その縞模様が鹿の子模様の石だそうで、青森県特別天然記念物に指定され採取できないとのこと。

県道2号屏風山内真部線沿い、鹿の子ダムの先に大きな玉鹿石の壁があるそうです。
太宰が小説“津軽”で家族と行ったことを書いた“鹿の子滝”のまだ上流になります。

鹿の子ダムに車をおき、せっかくなので太宰と同じ県道とは反対側の右岸の歩道を歩きます。
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現在は用水が流れていますが、所々の崖っぷちを20分程歩くと“鹿の子滝”に着きます。
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県道のすぐ下になるのですが、斜面の関係でこちらの方が良いようです。水の流れが無かったので、滝の真上に立つことが出来ましたが滑るのでかなり危険。
滝の上と、上から見下ろしたら
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玉鹿石の壁はここから1.5km程上流と聞きましたが、ただ、ここで歩道が切れ、軽装では無理なので引き返します。
はっきりした場所を確認してから再度訪れることにします。聞くところによると、「県道沿いに・・・・」との情報も頂いておりますが。

地元“錦石の会”の人から頂いたネクタイピンです。これで3種になりました。
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玉鹿石ではないのですが、錦石の会の方が収集し磨き上げた地元の津軽錦石です。
石それぞれの模様が拾い歩く方たちにはたまらない魅力だそうで、磨き仕上げた姿を想像しながらじっと石をにらんでおられましたよ。